プロフィール写真は重要
さて。前項ではビジネスでの第一印象の重要性と、良い第一印象を与えるためにはまず見た目に気をつけねばならないと言う事をお話ししました。この項ではそこから一歩進んで、良い第一印象を与えるための方法、ツールについてお話したいと思います。
昨今のビジネス現場では「プロフィール写真」を使われることが増えており、その重要性も増しています。インターネットとSNSの普及により、直接顔を合わせることなく仕事のやり取りをする人々も増えており、相手の人となりを確認する際にブログやFBを見る方は多いでしょう。筆者もその一人ですが、それらのメディアにプロフィール写真が載っているか載っていないかで、さらにそのプロフィール写真に好感が持てるか持てないかで相手に対する印象は大きく変わります。直接顔を合わせない分、そのプロフィール写真の印象で仕事を受ける・受けない、信用する、もしくはしない事が決まってしまう場合もあるかもしれません。
プロフィール写真はプロカメラマンで
「自分はサラリーマンだし、営業職でもないから関係ない」。先の文章を読んでそんな風に考える方もおられるでしょう。でも、ちょっと待ってください。サラリーマンなら業務に関わらずほとんどの方が名刺をお持ちと思いますが、その名刺に顔写真はついていませんか?他にも社員証やIDパスに顔写真、つまりはプロフィール写真をつけている会社も多いですし、会社以外でも免許証やパスポートなどでプロフィール写真を使う機会はいくらでもあります。あなたはその写真に満足していますか?ちなみに筆者はパスポートの写真を見るたびに、「あと○年この写真を使わねばならないのか……」とため息をついてしまいます。
このように、使う機会の多いプロフィール写真は出来るだけ満足のいくもの、良い印象を与える写真を使いたいものです。時にプロフィール写真の良し悪しにより、仕事の内容や量にも影響が出る場合があるのですから、プロフィール写真はプロカメラマンに取ってもらう事をお勧めします。
カメラマンへの依頼
サンプルをカメラマンに事前に
カメラマンに「このプロフィール写真のイメージで」と伝えることは非常に重要です。撮影に使うカメラやレンズ、照明用のアクセサリーは非常に多く、写真のイメージによってどのような機材を使うか選ばねばなりません。そのため撮影の直前ではなく、少なくとも前日までには「このような写真にしたい」というサンプルの写真をカメラマンに事前に送り、相談しましょう。
完璧にイメージと同じ写真を撮影することは難しいですが、イメージを近づけることはできます。カメラマンを選ぶ際に、自分の理想とする写真を過去撮ったことがある人を選ぶのも大切ですね。カメラマンによっては商品写真の撮影を得意とするけれど、プロフィール写真などの人物写真撮影が不得意、といったケースは珍しくありませんから。
多忙なビジネスマンにとって時間はとても大切なモノ。名刺のプロフィール写真は重要ですが、それにかまけるあまり本業の時間が削られるようであっては、本末転倒ですよ。
必要な写真のリストを作る
さて。講演会・ポスターのコンセプトや撮りたいイメージが固まったら、次は必要な写真のリストを作ることです。デザイン事務所からの発注であれば、絵コンテまで仕上げてカメラマンに資料が事前に共有されますが、ある程度の箇条書きのテキストがあれば十分でしょう。
そのテキストを元に、講演会・ポスター関連の情報にはどのようなものがあり、コンセプトに合わせるにはどんな写真が必要かをリストアップします。デザイン会社にデザインを依頼している場合は、仮デザインのデータをもらい、どの部分に写真が必要なのかを確認します。この二つをまとめて初めて、写真の内容、モデルとなるスタッフは誰をブッキングすれば良いかというステップになります。
また大前提として、プロフィール写真を撮る際には被写体の乱れを直しましょう。ビジネス向けのプロフィール写真撮影で最も気にするべき点の一つが、ネクタイの乱れやスーツのしわなどです。それは、名刺用であろうと講演会・ポスター用であろうと変わりません。